大阪明星学園(大阪市天王寺区餌差町)に2月1日、天王寺区が「真田丸」の顕彰碑を建立し、除幕式を行った。
約400年前の大坂冬の陣で戦国武将の真田幸村(信繁)が築いたとされる大坂城の出城「真田丸」があったと、最新の研究で有力視されているという同校のグラウンド。天王寺区は一昨年から昨年まで、歴史の街をPRしようとイベント「真田幸村博」を展開したほか、真田丸の復元ジオラマも製作した。同ジオラマは同区内を中心に巡回展示を行っている。
道路沿いで一般の人も見学できる真田丸顕彰碑は、天王寺区と大阪明星学園が「設置に関する協定」を締結。大阪城天守閣が監修し、大阪城の石垣にも使われている岡山県犬島産の自然石花崗岩を使用。豊臣家と真田家の家紋や「大坂冬の陣図屏風」なども表示している。
水谷翔太区長は「NHKの大河ドラマ『真田丸』がスタートして天王寺が脚光を浴び、大勢のお客さんが三光神社や心眼寺など幸村ゆかりの地に訪れている。(顕彰碑で)天王寺が幸村の街と実感してほしい」と期待を寄せる。
同区はこのほか、幸村勝利の地、終焉の地をPRする目的でルート案内するロードマップを本年度中に設置する予定という。