あべのアポロシネマ(大阪市阿倍野区)で2月6日、映画「天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最後の夏」の上映が始まる。製作はテレビ大阪。
天王寺動物園(天王寺区)で2014年に死んだアジアゾウ「春子」(雌、当時の推定年齢66歳)を追ったドキュメンタリー作品。春子は1950(昭和25)年にタイ王国から来園し、戦争の跡が残る当時の大阪で希望の星のような存在だった。
同作では、衰えを見せていた春子が運動場に出るのを拒む様子など、バックヤードで密着した映像のほか、飼育スタッフが飼育方法について話し合う様子も収録。カメラマンが泣きながら撮影したという最期の日、横たわった春子を飼育スタッフ総出で懸命に立たそうとした様子も収められている。