天王寺動物園(大阪市天王寺区)で12月11日、同日に2歳になったホッキョクグマ「イッちゃん」(雌)の誕生日イベントが開かれた。
ロシアで2013年に生まれた「イッちゃん」は、現在は同園からアドベンチャーワールド(和歌山県)に繁殖目的で貸し出している「ゴーゴ」(雄、11歳)の新たなお嫁さん候補として来園。ゴーゴと同じく、豚まんで有名な蓬莱(浪速区)が寄贈した。
同園では主に午前はバフィン(雌、24歳)とモモ(雌、1歳)の親子、午後にイッちゃんを交互に展示している。誕生日イベントは当初、3頭が同時期に誕生日を迎えることで11月29日に全て行う予定だったが、午前のイベントで新しいおもちゃをプレゼントされたバフィンとモモが興奮して寝室に帰らなかったため、イッちゃんのイベントが延期されていた。
当日は、イッちゃんに飼育スタッフが作った特製ケーキと蓬莱が用意した好物のサケを与えたほか、ファンが用意したおもちゃもプレゼントした。平日で小雨が時折降るあいにくの天気だったが、100人以上の来園客が見守った。
蓬莱の田中常務は「幸せがいっぱいあるときー」とあいさつし、「ゴーゴを見に白浜へ行ったらいい男ぶりを発揮していた。イッちゃんは2歳と思えないくらい成長している」と話した。飼育スタッフは「1歳違いのモモとイッちゃんの違いを見てほしい」と期待を寄せる。