天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)で「敬老の日」の9月19日、長寿動物へそれぞれの好物をプレゼントし、生態などの説明が行われた。
アジアゾウの「春子」(雌、推定63歳)にはスイカを与えると奥に持って逃げてしまった。「普段より多くの見物客が見ているので安全な場所に持っていったのでは」と飼育スタッフ。春子は約2歳の時にタイ国から来日し約60年同園で生活している。戦後、荒れ果てた大阪で子どもたちの要望が多くて実現したという。現在は高齢による白内障で右目がほとんど見えていない。人間の白髪と同じように鼻などが加齢により白くなってきている。
ボルネオオランウータンの「サツキ」(雌、推定41歳)、「ミミ」(雄、推定42歳)にはサトウキビとモモが与えられた。虫歯があり、原因は来園者が与える菓子が原因だという。チンパンジーとの違いは群れないで単独で行動するという。
モモイロペリカンの「ルージュ」(雌、飼育年数44年)には、生きたままのコイが与えられ、即座に食べる姿が見られた。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、大人=500円、中学生以下・65歳以上などは無料。