うえほんまちハイハイタウン(大阪市天王寺区)などで5月10日、「天王寺 真田幸村博」のコアイベント「赤備えの章」が開かれた。
昨年と今年が大坂の陣から数えて400年を迎えることを記念し、天王寺区が中心となって展開している同イベント。同区で戦死したと伝えられる戦国武将の真田幸村をテーマにしている。昨年5月に天王寺公園、11月に真田山公園でもイベントを開き、今月1日には幸村が築いた出城「真田丸」の復元ジオラマも公開した。
当日はハイハイアリーナで、「浪花SANADA十勇士」による殺陣パフォーマンス、同区在住で元OSK日本歌劇団のトップスター桜花昇ぼるさんのライブ、幸村から数えて14代目子孫の真田徹さんを迎えたトークショー、アイドルユニット「瞬間リアライズ」が「幸村姫隊」としてライブ、「大阪城甲冑(かっちゅう)隊」と「日本甲冑合戦之会」による演武が行われたほか、上本町YUFURAを出発した武者行列がステージでも演武を披露した。
ハイハイタウンでは戦国ゲームなどのグッズを販売。期間限定で設けた幸村神社には同博の実行委員長も務める水谷翔太区長が登場して、悩み事の相談を受けた。
水谷区長はフィナーレのあいさつで「幸村博は天王寺に伝わる歴史の魅力をPRするムーブメントを起こしたいと始めた。外から来た人も天王寺は幸村の街、歴史の街と根付いてきていると感じる。来年はNHK大河ドラマで『真田丸』が放送されることが決まった。幸村による街おこしは一過性のムーブメントとして終わらせたくない。全国の甲冑武者ファンが一度は甲冑を着て立ちたいと思える街にしていきたい」と意気込んだ。
幸村博は11月上旬ごろ、ファイナルイベントを予定する。会場は未定。