大阪唯一の路面電車を運行する阪堺電気軌道(阪堺電車)の我孫子道車庫で10月9日、放映中のNHK連続テレビ小説「マッサン」のデザインを施したラッピング車両の出発式が開かれた。
沿線の住吉区が「マッサン」の舞台の一つ。同エリアの魅力を発信し、沿線の活性化を図ることを目的に企画した。ラッピングを施すのは、定期運行している車両では現役最古の「モ161形車」の1両で1928(昭和3)年に製造。5月、製造当時の塗装カラーを施したことが話題になった。車内にも番組進行に合わせたポスターも掲出する。
当日は出演者で夫婦役の夏樹陽子さん、西川きよしさんらが出席。我孫子道~天王寺駅前間を走った。西川さんは「この近くで中学生のとき、牛乳配達をしていたので思い入れが深い。朝の連続ドラマにまさか出れるとは」、夏樹さんは「いよいよ住吉に舞台が移った。住吉は子どものころ住んだ思い出の場所なので、出発式を楽しみにしていた」とそれぞれ話した。
ラッピング車両の運行は来年3月下旬までを予定する(点検などで運行しない場合あり)。