一心寺(大阪市天王寺区逢坂2)で10月1日、大坂の陣で亡くなった戦死者を供養する「大坂の陣400年供養法会」が執り行われた。
大坂の陣は冬の陣(1614年)と夏の陣(1615年)に起きた徳川家と豊臣家の合戦。同寺に隣接する茶臼山は戦いの舞台の一つで、冬の陣では徳川家康、夏の陣では真田幸村が本陣を構えた。近くの安居神社で幸村が戦死するなど周辺が激戦の舞台だったという。今年から来年にかけて400年を迎えることから、大阪府・市などが連携して「大坂の陣400年天下一祭」と題してさまざまなプログラムを展開する。
同寺の当時の住職は放置されてた戦死者の亡きがらを境内に集めて回向して茶毘(たび)に付したとも伝えられている。その後、同寺では50年、100年、150年、200年などの節目に両軍戦死者の供養と太平を祈る供養会を執り行っている。
当日は読経などの法要が執り行われた。徳川宗家第18代当主・徳川恒孝さん、仙台真田家当主・真田徹さんや大坂の陣400年記念イベント「大坂の陣400年天下一祭」を盛り上がる目的で結成した「大阪城・歌劇武将隊(桜花昇ぼるさん、鳴海じゅんさん、麻園みきさん、洋あおいさん、未央一さん)」など約150人が出席した。