
天王寺動物園(大阪市天王寺区)で6月15日、上海動物園(中国)から来園したアムールトラ(雄、2歳)が披露された。
当日は来年1月1日に迎える同園の100周年まで200日。新しく設けたトラ舎で公開され、トラの子どもを見ようとする来園客で長蛇の列ができた。今月5日に2歳の誕生日を迎えたばかりだが、体長約1.2メートル・体重約120キロもあり、一様に「でかい」の声が聞こえた。名前はまだ決まっておらず、飼育スタッフが考えた「虎二郎(コジロウ)」「虎田(コダ)タロー」「虎力(こりき)」の3案から来園者の投票で決める。新トラ舎前で7月13日まで受け付ける。
同園には、星野仙一監督が指揮して阪神タイガースがリーグ優勝した2003年に来園した「センイチ」(雄、11歳)、1997年に同園で生まれた「アヤコ」(雌、17歳)のアムールトラがいる。
同園と上海動物園は、大阪市が1974(昭和49)年に上海市と友好都市提携を結んで以来、動物交流事業を行っている。今回のトラは「エリマキキツネザル」2頭との交換で来園した。
飼育スタッフは「(来園したトラは)約2週間後にグラウンドでも展示する予定。様子を見て他の2頭と一緒に展示する」と話す。
今月21日には近畿日本鉄道が寄贈したアミメキリン「ハルカス」(雌、1歳)も披露される予定で、100周年に向けて盛り上がりを見せている。