日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で4月13日、同ビルに入居する大学と企業が連携して講座などを開くプロジェクト「ハルカス大学」が始まる。3月20日、運営委員会が同ビルで開いた会見で明らかにした。
プロジェクトは、同ビルに入居する大阪大谷大学、四天王寺大学、阪南大学の3大学とワークアカデミー(北区)、ビル事業主の近畿日本鉄道が運営委員会を組織。学生だけでなく社会人が学べるさまざまな講座を開く。委員会のほか、入居企業や地域団体との連携を図る。講座を開く場所は同ビル23階の交流スペースなど。「ハルカス大学」は固定の場所を示すものでなくプロジェクト全体の呼称。
オープニング記念講座として、エジプト考古学者の河江肖剰さんの「ピラミッド発掘の最新情報」(4月13日13時~14時30分)、元はやぶさプロジェクトチーム科学主任の藤原顕さんの「太陽系の歴史に迫る探査機はやぶさの挑戦」(4月19日13時~14時30分)、漫画家・声楽家の池田理代子さんの「『ベルサイユのばら』作者のあきらめない人生」(5月3日13時~14時30分)などを予定。参加はホームページで先着順に受け付ける(4月1日から23階受付でも)。参加無料(他の講座は有料有り)。
同ビルの23階・24階は4大学などが入るキャンパスフロア。面積は、大阪大谷大学=約100坪、四天王寺大学(サテライト)=約100坪、阪南大学=約200坪、大阪芸術大学=約300坪。交流スペース(約60坪)も設ける。
会見で、プロジェクトの基本テーマに「あべのハルカスのキャンパス化」「人、夢、志をつなげ、日本を元気に」「ハルカスから関西へ、関西から世界へ」と挙げたほか、「全ての人が学べる場を提供したい。このビルそのものが街。キャンパスフロアを核としてハルカス全体が学びとなる事業を推進したい」と話した。
ハルカス大学はホームページのほか、フェイスブック、ツイッターでも情報発信を行っていくという。