日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)が3月7日、グランドオープンする。同ビルの百貨店「あべのハルカス近鉄本店」に関わるボランティアも準備に追われている。
同ビルで2月22日に全館オープンした百貨店「あべのハルカス近鉄本店」には、市民活動団体などが活動する「縁活」のコミュニティースペース「街ステーション」8カ所を設ける(一部他の用途と兼用)。施設面積は計約700平方メートル。同スペースの活動をサポートするのがボランティア「CSRチーム」で、会社員や主婦など約100人が登録している。
ハルカス近くのビルの一室にある「縁活」の事務所では先週、ボランティア約10人が7日から街ステーションに飾るフラワーペーパーを使った花飾りを談笑しながら手作業で制作していた。グランドオープンを迎えるので華々しく飾りたいとボランティアが提案したといい、デザインはメンバーのCGデザイナーがデザインした。普段はウェブディレクターで仕事帰りに訪れたという山田晃全さんは「近鉄百貨店の屋上で遊んだ子どものころの思い出があるので参加した。普段は土曜・日曜に来ている。同年代の人とフラットに付き合えて楽しい」と話し、花飾りは「メードイン阿倍野」とほほ笑む。
5カ所の街ステーションで今月7日~9日、50団体がワークショップ、体験会など52プログラムを展開する「縁活フェスティバル」が、これまでの集大成として開かれる。阿倍野区のマスコットキャタクター「あべのん」と地球戦士ゼロス、ロボットアイドル「にょロボてぃくす」などのステージイベントも行う。スケジュールの詳細はホームページで確認できる。
催事から縁活の担当になった近鉄百貨店の豕瀬(いのせ)利之さんは「縁活は単に場所貸しと思われがちだが、そうではない。ボランティアからアイデアが出たりして活発になっているのがうれしい」と話す。