森下仁丹株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長 森下雄司、以下「当社」)は、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に健康の保持・増進につながる取り組みを実践している企業として、「健康経営優良法人 2025(大規模法人部門)」に認定されました。
経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」とは、地域の健康課題や日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業などの法人を顕彰する制度です。当社の認定は、健康経営優良法人としては7年連続であり、大規模法人部門での認定は4年連続となります。
当社は、明治26年(1893年)創業来、ヘルスケア企業の先駆けとして世界の人々へ製品を提供するだけでなく、大正15年(1926年)には健康保険組合を設立するなど当時より従業員の健康へも目を向けた保健事業を行ってまいりました。今後も、従業員一人ひとりの健康意識をさらに高めていくと共に、健康維持・増進を支援する健康施策や職場環境づくりなどを通し、健康経営を実践してまいります。
【担当者からのコメント】
ウォーキングラリーや健康セミナーを行うことで、全社的なヘルスリテラシーの向上に努めています。また、事業所単位でも健康課題に取り組む一方で、適切なアドバイスを受けることができる栄養カウンセリングなどの実施により、個別の対応にも注力しています。健康に対する考えや生活習慣は一人ひとり異なるものであり、人に寄り添う伴走型の健康経営を目指しています。また、新入社員研修にも力を注いでおり、調理実習や社史を学ぶウォーキングツアーなど、独自のプログラムも実践しています。さらに、従業員全員が健康意識をさらに高め、より働きやすい職場環境の実現を推進していくために、従業員エンゲイジメント調査により、当社の課題の明確化を行いました。今後は必要な取り組みを見出し、実践していきたいと考えています。
森下仁丹健康保険組合
郡司 かおる
2024年度 森下仁丹の主な取り組み
1. ウォーキングラリーの実施
ポピュレーションアプローチの一環として、当社では毎年全従業員を対象に「ウォーキングラリー」を実施しています。2024年度に16年目を迎えたこの取り組みは従業員にも浸透しており、2021年度以降は「イベントから習慣へ」をモットーに開催期間を徐々に延長、2024年度は初めて半年間(10月~3月)の開催に挑戦しました。また、ウォーキングラリーへの参加促進と活性化のために実施している関連イベントとして、「杉・五兵衛 里山ウォーキング&食育ツアー」を10月に開催。自然豊かな里山でのウォーキングや、有機物循環農法で育てた野菜の収穫体験、手作り農園料理、動物とのふれあいなど、さまざまな自然体験を楽しみました。
2. 健康フェアの実施
事業所単位で健康課題に取り組むことを目的として、滋賀工場からスタートした健康フェアは、2024年度で4回目となります。グループ会社のMJ滋賀の従業員も加わり、健康運動指導士による歩行年齢測定会を11月に実施しました。また、東京オフィスでは、3月に2回目となる健康フェアを実施、健康運動指導士や管理栄養士を招き、明治神宮外苑を巡るウォーキング体験や、薬膳を通じた健康づくりなど、食と運動について学びました。各種の測定やセミナーを体験することで、楽しみながら、自身の健康について考える機会となる健康フェアを今後は他の事業所にも広げていきたいと考えています。
3. 栄養カウンセリングの実施
管理栄養士に相談する心理的ハードルを下げるために「栄養カウンセリング」という名称で特定保健指導を運用。従来の対象者のみならず、40歳未満の特定保健指導該当者・服薬移行者まで対象を広げて、積極的な声かけを行っています。また、2024年度より、健康診断結果から総合リスクをわかりやすく提示した「健康診断フォローアップのご案内」を主に40歳未満の特定保健指導対象者に送付、保健師によるカウンセリングの機会を新たに設けました。他にも、専門家によるメンタルヘルスカウンセリングや禁煙のサポートプログラムを新たに導入し、一人ひとりに寄り添ったさまざまな取り組みを行っています。
4. 新入社員栄養教育の実施
従業員のヘルスリテラシー向上の一貫として、2021年度より新入社員栄養教育を実施、管理栄養士によるセミナーに、栄養カウンセリングを組み合わせたプログラムを続けています。また、より実践的で日常生活に即したプログラムとして、2024年度より「大人の調理実習」を新たに導入し、食品の保存や食中毒の防止といった基礎を学びながら調理を体験、無理なく続けられる自炊を身につけます。この他、学びを兼ねた各種ウォーキングツアーも実施しており、京都市内を巡る「仁丹町名看板ツアー」や「高野山ウォーキングツアー 」など、当社の歴史を学びながら、ウォーキングを体験できる機会を設けています。
5. 従業員エクスペリエンス調査の実施
従業員全員が健康意識をさらに高め、より働きやすい職場環境の実現を推進していくために、2023年度に従業員のワーク・エンゲイジメント調査とプレゼンティーイズム調査を実施しました。その結果、ワーク・エンゲイジメントについては、若年層と女性に、プレゼンティーイズム損失については、男性に課題があることが明らかになり、2024年度にはさらに詳しい調査を実施、当社の課題の明確化を行いました。現在は社内横断プロジェクトのひとつであるサステナビリティ/ウェルビーイングチームにより、必要な取り組みやKPIの設定について、議論を重ねており、2025年度には取り組みを実践していきたいと考えています。
【関連するリンク】
当社コーポレートサイト:
◆森下仁丹健康経営 https://www.jintan.co.jp/corp/health/
◆森下仁丹健康白書2021 https://www.jintan.co.jp/pdf/20211020_kenkouhakusho.pdf
社名 :森下仁丹株式会社
代表 :代表取締役社長 森下雄司
創業 :1893年(明治26年)2月
設立 :1936年(昭和11年)11月
主な事業:医薬品、 医薬部外品、 医療機器ならびに食品等の製造および販売
URL : https://www.jintan.co.jp/
業祖 森下博が「社会への奉仕」を信念とし、1893年の創業来、人々の健康や豊かな暮らしの一助となる製品をご提供して参りました。当時、懐中の総合保健薬(当時は赤大粒仁丹)として開発し、その後は口中清涼剤として親しまれる銀粒の「仁丹」(現在は医薬部外品 販売名:仁丹N)、その製造から着想を得て、独自に開発し事業領域を拡大しつつある「シームレスカプセル技術」と、これまでの生薬研究の蓄積と独自技術の確立・育成を通して、幅広い領域で企業活動を行なっています。
当社は、2023年2月11日に創業130周年を迎え、これを契機として更なる企業価値向上の実現を目指し、パーパスを策定しました。