大阪三大夏祭りの一つ「愛染まつり」が6月30日~7月2日、寺院「愛染堂・勝鬘院(あいぜんどう しょうまんいん)」(天王寺区夕陽丘町5)で開催される。
「愛染まつり」は593年に聖徳太子が開いた日本最古の夏祭りといわれ、関西で最初に浴衣を着ることで別名「浴衣まつり」とも呼ばれる。愛染娘12人が宝恵(ほえ)かごに乗って谷町筋を練り歩くのが恒例で、境内で「かご上げ」が盛大に行われる。今年は初日に「あべのキューズモール」3階スカイコートで開会式、重要文化財・多宝塔で大法要が行われる。
同寺院では期間中、「愛染かつらの花守り」「愛染娘はハローキティ」の販売、フルタ製菓から子どもにお菓子のプレゼント(連日100人)、宝恵かご体験やフラダンスなどの演舞大会、「摂州地車囃子(せっしゅうだんじりばやし)かずら」による蛇踊り付きの囃子などが繰り広げられる。周辺には250以上の夜店が並ぶ。
愛染娘は、応募者309人から選ばれた19歳~29歳の10人。留学生枠として清風情報工科学院の学生2人(今年はラオス人と中国人)が加わる。その中から1人を、1日に行われるミス愛染娘コンテストで選ぶ。歴代には現在タレントで活躍している人も多い。採用基準は美人コンテストと異なり、「より多くの人に福と愛を授けられる愛嬌(あいきょう)のある人」。宝恵かごの担ぎ手「愛染女組」「愛染男組」も用意する。
6月16日9時には、愛染娘がマスコミ各社を訪ねるPR活動に出発した。