天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)で12月5日、大江幼稚園(同区四天王寺)の園児らが自ら収穫した天王寺蕪(カブラ)を届けた。
園では、なにわ伝統野菜の天王寺蕪を天王寺動物園が提供した種とゾウのふんを使った有機堆肥で育ててきた。今月3日に園児らが収穫して四天王寺にも届けた。
当日は、カバ舎で園児らが「カバさんにどうぞ」と天王寺動物園の高橋雅之園長に天王寺蕪とクリスマスツリーを贈った。高橋園長は「ありがとう。(ツリーは)カバさんの部屋に飾ります」と話した。
園児らは、カバのティーナ(雌)にカブラを与えるところを見学しようと待っていたが、飼育スタッフがバナナを使って誘(おび)き寄せようとするも、奥に引っ込んだままだった。飼育スタッフからは「ティーナちゃんは(隣の池にいる)テツオくん(雄)に恋をしていて、そちらの方が気になって食事どころではないみたい。カブラは責任持って食べさせます」と説明。園児らは「お願いします」と元気な声で返した。
今月9日には、天王寺公園で天王寺蕪を使った「蕪のスープ」などを振る舞うイベント「なにわ伝統野菜 天王寺蕪収穫祭2012」を開催する。開催時間は11時~14時(予定)。公園の入園料は150円。中学生以下、65歳以上(大阪市内在住)は無料。