通天閣で吉本芸人が漫才-創業者の夢再び、せい役・南野陽子さんも

通天閣から大阪の街を見下ろす南野陽子さん

通天閣から大阪の街を見下ろす南野陽子さん

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 通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)展望台で7月20日、吉本芸人12組が漫才などを披露するイベント「通天閣laugh花月」が行われた。

ビリケン絵馬に願い事を書いた南野陽子さん

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 吉本興業と通天閣(初代から)は共に今年が開業100周年。吉本創業者の吉本吉兵衛・せい夫妻が大阪の寄席を手中に収めたら通天閣の上で漫才(当時は萬歳)をしようと夢を持ち、初代・通天閣を1938(昭和13)年に買収。夫を亡くしていたせいが通天閣で吉兵衛の写真を胸に、大阪の街を見せながら「いつかここで約束した寄席はみんな吉本のもんになりましたえ」と言ったという。1943(昭和18)年に通天閣は映画館の火災の影響でダメージを負い、大阪府に軍需資材として献納した。現在の2代目通天閣は新世界町会連合会が中心になって設立した通天閣観光が1956(昭和31)年に再建し、現在に至っている。

 当日は、若手芸人12組が展望台で漫才などを披露。現在、なんばグランド花月で創業100周年プロジェクトの一環「吉本百年物語」で上映中の第4弾「笑う門には、大大阪」で吉本せい役の南野陽子さん、吉本社員役の金子昇さんも登場。展望台に鎮座している幸福の神様ビリケンさんに千秋楽(8月2日)までの成功を祈り、ビリケン絵馬に願い事を書いた。

 南野さんは、「芝居の中に通天閣のシーンも出てくる。あらためて見て今日からの公演に生かしたい」と話し、「(長く滞在して)大阪の人の情の深さを感じる」とも。

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