通天閣(大阪市浪速区恵美須東1)を運営する通天閣観光と三井住友カードは7月13日、展望券売り場・売店・カフェにクレジットカード、電子マネー、中国人向け決済サービスをそれぞれ導入した。
導入するのは、クレジットカード「VISA」「MasterCard」、電子マネー「iD(アイディ)」「PiTaPa(ピタパ)」「WAON(ワオン)」、中国人向け決済サービス「銀聯(ぎんれん)」。通天閣ではこれまで現金払いのみの対応だったが、多様化する決済ニーズに対応し、レジの混雑緩和にもつなげる。
サービス開始当日は、展望台に設けられたステージで各担当の女性社員が特徴などをPR。幸福の神様ビリケンさんにカードの奉納も行った。
通天閣観光の西上雅章社長は「通天閣は約10年前にパソコンを導入したときに新聞に取り上げられたほど、アナログな会社。いつもニコニコ現金払い主義だったがキャッシュレス時代に対応しなければ」と話す。「関西が元気ないといわれるが、通天閣は元気の源」とは、三井住友カードの田中良和・西日本営業副本部長。
今月3日に初代から数えて100周年を迎えた通天閣は、入場者数が7年連続で前年比を超え、昨年は120万人を突破。今年はさらに約10パーセント増しで推移しているという。
営業時間は9時~21時。展望料金は、大人=600円、大学生=500円、中高生=400円、小人=300円。