大阪市が10月30日、天王寺公園(大阪市天王寺区茶臼山町)エントランスエリアの魅力創造・管理運営事業予定者を近畿日本鉄道(同区)に決定したと発表した。
事業対象区域は天王寺駅側のエントランスエリア(約2万5000平方メートル)、バス駐車場(約1160平方メートル)、茶臼山北東部エリア(約5400平方メートル)。同園内で新たなにぎわいを創出するイベントなどの実施、飲食・物販施設の新設などを見据える。
現時点で近鉄側から、エントランスエリアで芝生広場(約7000平方メートル)、カフェ、子どもの遊び場、フットサルコート、ドッグラン、コンビニエンスストア、茶臼山北東部エリアでカフェ、コンビニエンスストア、駐車場を設ける提案があり、集客力のあるイベントを招致するという。近鉄は今年3月、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(阿倍野区)がグランドオープン。同ビルから同園は徒歩3分程度の場所になる。
事業者は1月に一次提案を募集開始し、4者(1者が辞退)が応募。2次提案した3者から選んだ。2カ月以内に事業予定者と協定書を締結し、来年4月に工事開始、10月1日に運用開始を予定。事業期間は20年間。事業者は市に使用料を納める。
橋下徹市長は会見で、現在は有料の天王寺公園の無料化も早期に進めることも明らかにした。