![近鉄百貨店が出店する「あべのハルカス」](https://images.keizai.biz/abeno_keizai/headline/1367388593_photo.jpg)
近鉄百貨店(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)は5月1日、天王寺都ホテルで会見を開き、日本一高いビル「あべのハルカス」(同)への先行オープン日を6月13日と発表した。
あべのハルカスは、高さ300メートル(地下5階地上60階建て)で2014年春に全面開業を予定。近鉄百貨店阿倍野本店が「あべのハルカス近鉄本店」に名称変更して出店するほか、美術館、オフィス、大阪マリオット都ホテル、展望台などで構成される。
先行オープンするのは同ビルのタワー館部分60階建てのうち、地下2階から14階までの部分。現在の本店はウイング館として改装に入り、今年秋に4階~9階・屋上がオープン予定。全面開業時の営業面積は合わせて10万平方メートルで、百貨店では日本最大になるという。
タワー館部分には、44店舗で合わせて2800席のレストラン街「あべのハルカスダイニング」(12階~14階)、食料品売り場「あべのフード・シティ」(地下1階・地下2階)、セレクトショップなど21ブランドで構成する女性ファッションフロア「トレンドコート」(3階)、インテリア専門店や料理学校などで構成する近鉄リビング(9階・10階)などが入る。
全面開業する初年度の目標売上高は、百貨店部分の売上高と専門店部分の取扱高を合わせて1,450億円。百貨店部分の売上高と専門店部分の賃貸収入を合計した売上高は1,190億円。目標来店客数は年間4,500万人。
近鉄百貨店の飯田圭児社長は「あらゆる客に対応できるフルライン、フルターゲットの新たな百貨店。規模を生かし専門店業態、エンターテインメント機能などを融合させる」と話し、「買い物目的でなくても気軽に立ち寄ってもらえる街のような場を目指し、日本一滞在時間の長い商業施設を目指す」とも。