あべのルシアス（大阪市阿倍野区阿倍野筋1）オフィス棟10階に10月1日、フリーター支援などを目的にした施設「あべの・わかものハローワーク」（TEL 06-4396-7380）がオープンした。運営は厚生労働省大阪労働局。

「あべの・わかものハローワーク」の施設内

　同省は今年、フリーター数の減少を目指し「若者ステップアッププログラム」を推進。今年4月に大阪キャリアハローワーク内に「わかもの支援コーナー」、府内16カ所のハローワークに「わかもの支援窓口」を設置し、就職ナビゲーターを配置してフリーターなどの支援を行っている。今回、より体制の充実した「わかものハローワーク」を阿倍野のほか、東京、名古屋にも開設した。

　フロア面積は約520平方メートル。フロア内には、スタッフが常駐する窓口（12ブース）、求人情報を検索することができるコーナー、わかもの就活倶楽部ルーム、セミナールームなどを配置。

　主な支援内容は、同施設の利用方法などを案内する「ウエルカムカウンセリング」、就職ナビゲーターが相談に乗る「就活コーデ」、情報交換など交流する場を設ける「わかもの就活倶楽部」、スキルアップ講座などを実施する「わかもの応援セミナー」、就職支援ナビゲーターが求人会社へのアプローチをサポートする「ジョブマッチング」、就職後の相談「アフターフォロー」など。

　フリーターの数は2003年をピークに5年連続で減少したものの、2009年から増加に転じ、昨年は176万人と前年から2万人増えている（岩手・宮城・福島の被災地を除く）。特に、15歳～24歳の層が81万人から83万人に増加し、大卒者をはじめとした新卒者の厳しい雇用環境を反映しているという。

　わかものハローワークでは、フリーターを対象にアナウンサーが教える「もう一押し自分を出したいコミュニケーション術」（今月18日）、キャリア・コンサルタントが教える「自分にあった仕事の探しのポイント」（同25日）のセミナーも開く。開催時間は共に14時～15時30分。各回定員50人で、先着順に電話で受け付ける。

　前坂均所長は「若者の求人は決して少なくない。若い人には積極的でない人も多く、背中を押す役目になりたい。側面からサポートすることが我々の使命」と話す。

　利用時間は10時～18時30分（土曜は18時まで）。日曜・祝日・年末年始定休。