天王寺動物園(大阪市天王寺区茶臼山町)で7月22日、ホッキョクグマの「ゴーゴ」(オス、7歳)に好物のリンゴが入った約64キロの特製氷柱2個がプレゼントされた。
1年で最も暑いとされる「大暑」の日に行われる恒例行事。暑さで減退しがちな食欲を増進させる目的で行っている。昨年は、「ゴーゴ」のお嫁さんとして来園した「バフィン」(メス、20歳)と共に氷柱を贈ったが、現在は寝室が別で公開時間も交互に行う別居生活中。氷柱を贈るのも午前と午後に分けて行った。
当日は多くの観客が見守る中、氷柱を贈った。ゴーゴが氷を割る様子を見た観客からは歓声が上がった。
「ゴーゴ」は同園で昨年、ゆるキャラ「ゴーゴくん」が誕生するなどの人気者。2006年に豚まんで有名な「蓬莱」(浪速区)が寄贈。大阪市が財政難で約2年間ホッキョクグマが不在だった時、アイスキャンディーにシロクマのキャラクターを用いている同社に同園が「お願いした」という。名前の由来は同社の店名「551蓬莱」から。今回の氷柱も同社が用意した。
同園では、昨年から「ゴーゴ」と「バフィン」の赤ちゃんを待望。発情期と見られる時期に同居させるなどの工夫を行っているが、交尾はまだ確認できていないという。職員は「姉さん女房のバフィンが気が強くて、ゴーゴがびびっている雰囲気」と話し、「でも一歩ずつ確実に前進している。来年こそは」と期待を寄せる。