7月3日に100周年を迎える新世界・通天閣（大阪市浪速区恵美須東）の記念イベント「新世界100年まつり」の目玉「新世界100周年キン肉マンプロジェクト」のスケジュールが6月22日、新世界のホームページ「新世界ネット」で公開された。主催は新世界の商店主らで構成する新世界100周年実行委員会。

ウォーズマンの等身大オブジェを確認する嶋田さん

　同プロジェクトは、新世界と連携を強化している日本橋商店街に属する日本橋まちづくり振興・塩田浩司社長が漫画「キン肉マン」の作者・ゆでたまごと親交があったことで実現。

　ゆでたまごは、嶋田隆司さんと中井義則さんの共同ペンネーム。中井さんは浪速区出身で父親が通天閣の建設に関わった。嶋田さんは子どものころ、父親とよく新世界に訪れて串カツを食べたといい、今でも帰阪した際に、ジャンジャン横丁で串カツ食べるという。新世界とそのかいわいは、2人が共に青春時代を過ごした思い出の場所。

　新世界の商店主らで構成する同委員会とは、今年2月に嶋田さんと会合を開き、大阪市役所で橋下徹大阪市長に表敬訪問を行った。

　新世界では3月、キン肉マンが描かれたのぼり100本とバナー166枚を設置して同プロジェクトのPRを開始。日本橋ストリートフェスタでは、キン肉マンのオブジェがパレードに参加した。

　同委員会と連携する阪堺（はんかい）電車は今月10日、キン肉マンなどのキャラクターをラッピングした電車を披露。現在、通常営業で運行している。阪堺電車はゆでたまごの2人が通学で使っていたという。

　新世界でのイベントは、今月29日に通天閣地下のスタジオ210で「キン肉マンの日イベント」（入場受け付けは終了）を開催。同日、通天閣2階にキン肉マンミュージアムがオープンし、嶋田さん、中井さんがテープカットを行う予定。7月3日の新世界・通天閣100周年記念式典にも2人が来場。通天閣本通商店街でキン肉マンに登場するキャラクター4体の等身大オブジェを公開する（以後、日時を限定して公開）。

　7月28日は、通天閣近くの特設会場で「新世界100周年キン肉マントークショー」を開催。嶋田さん、アニメで主人公・キン肉スグルの声を担当した声優・神谷明さん、キン肉マン好きの芸人・ガリガリガリクソンさんなどが出演する。

　そのほか、7月28日・29日に新世界の飲食店など約80店舗で「新世界キン肉マンスタンプラリー」を展開。キン肉マンのノベルティーグッズも用意する。