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あべのハルカス展望台に金剛組制作の「束ね柱」 大阪・関西万博でも展示

金剛組が制作した「束ね柱」

金剛組が制作した「束ね柱」

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 あべのハルカス(大阪市阿倍野区)の展望台「ハルカス300」で現在、金剛組(天王寺区)の宮大工が制作した「束ね柱」が期間限定で展示されている。

金剛組専属宮大工棟梁によるかんな削りの実演

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 「束ね柱」は、約3メートルの「束ね材」を柱として組み合わせた構造物。大阪・関西万博の「伝統文化未来共創 Project(EXPOホール シャインハット ギャラリーEAST)」で展示する目的で制作され、6月3日~8日に公開された。飛鳥時代の578年に創業し、世界最古の企業とされる金剛組の伝統的な木組み技術によって結束されており、束ねる際にくぎやボルトなどの金具、接着剤は一切使用していない。使用した材木は全国47都道府県から提供されたものという。大阪・関西万博で展示した柱間の貫(ぬき=水平材)は6.3メートル×4.9メートルだったが、今回展示する「束ね柱」はハルカス300の会場に合わせて4メートル×4メートルに調整した。

 展示期間中、金剛組専属の宮大工棟梁(とうりょう)による体験イベントも開催。伝統技法「継ぎ手」の模型を使った解説やかんな削りの実演のほか、来場者向けに継ぎ手パズルやかんな削り体験も行う。開催時間は、平日=16時~17時、土曜・日曜=11時~12時、13時~14時、15時~16時、17時~18時。

 金剛組大阪本店長の阿部知己さんは「阿倍野区にあるあべのハルカスと天王寺区にある金剛組は隣接しており、以前からあべのハルカスでイベントができればと思っていたのが今回実現した」と話す。「かんな削り体験には多くの外国人観光客が参加しており、日本の技術や考え方を伝える良いきっかけになっている」とも。

 営業時間は9時~22時。入場料は大人=2,000円ほか。10月23日まで。

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