天王寺動物園(大阪市天王寺区)で7月15日、脱出猛獣の捕獲訓練が行われた。
大阪で地震が発生して倒れた樹木を伝ってマレーグマが1頭脱走したと想定した捕獲訓練。飼育スタッフが着ぐるみでマレーグマに扮(ふん)した。脱走から麻酔銃を発砲して捕獲するまでの流れを約40分間で行った。参加した職員らは約70人。着ぐるみは、来園していた子どもには愛想を振りまき、避難誘導していた職員を襲う場面では関節技を繰り出すなどおちゃめな一面を見せていた。
広報担当者は「動物が逃げ出すことはほとんどないが、洪水や地震が起こったときを想定した。それぞれが働いている場所から敏速に駆け付けることができていた」と話していた。