あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区阿倍野筋1)ウイング館8階アート館で1月9日~12日、西川忠志さん、紫ともさん出演の人情活劇ミュージカル「蝶子と吉治郎の家」の公演が行われる。
ストーリーは、昭和初期の道頓堀を舞台に駆け落ちして夫婦になった蝶子と吉治郎の家にいつも珍妙な客がやって来る。客に歌劇の男役の大スター煌(きらめき)光も。そして、この家には貧乏神もすみついていた。同作は道頓堀にあったテーマパーク「極楽商店街」で2004年から約4年間、毎日上演された作品で、東京、韓国などでも度々再演された。
主演の西川さん(よしもとクリエイティブエージェンシー)と紫さん(元宝塚歌劇団)が夫婦役、歌劇の男役スター役は桜花昇ぼるさんと洋あおいさん(以上元OSK日本歌劇団)のダブルキャストとなる。
11月27日に開かれた会見で、作・演出を手掛ける北林佐和子さんは「泣いて笑って大阪らしい作品。宝塚、OSK、吉本と大阪の文化のコンテンツをごった煮にし、その中から新たな大阪の文化の発信という意味でも再び誕生したアート館で上演することは意義がある。お正月から笑って大阪から元気を発信できるようなエネルギッシュな作品を目指す」と意気込んだ。
西川さんは「僕の役は中途半端な二枚目で浮気癖があり借金癖があり、元来のボンボン育ちというのは、クオーターなので何とも言えない二枚目でボンボン育ちなのは役作りすることはないかも。ミュージカルは16、7年ぶりでワクワクしている。相手役の紫さんと恋人同士で共演したことがあり、今度の芝居で夢がかなった感じ」と話した。「吉本、宝塚、OSKが三つどもえになったらこんなに楽しいんだ。じゃあ違う劇場にも見に行こうかと思われる作品に仕上げたい」とも。
開演時間は、9日=18時30分、10日=13時・17時、11日=13時・17時、12日=13時。観劇料金(全席指定)は前売り5,000円(当日5,500円)。