天王寺動物園(大阪市天王寺区)で4月13日、翌14日に来園64周年を迎えるアジア象「春子」(雌、推定年齢66歳)に特製ケーキがプレゼントされた。
1950(昭和25)年4月14日にタイ王国から来園した春子。来園当時は、まだ戦争の跡が残る大阪で希望の星のような存在だったという。春子は日本で井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で飼育されている「はな子」(推定年齢67歳)に次ぐ高齢。
生年月日が不明な春子に誕生日祝いも兼ねて開かれる恒例イベント。当日は飼育スタッフから蒸しパンにオレンジなどがトッピングされた特製ケーキが贈られ、春子が食べると多くの観覧客から大きな拍手が起こった。
飼育スタッフは「今年も無事に来園記念日を迎えた。年々老化が進んで右目が白内障で見えていないのと、左目も光を失いつつある。ここ1カ月は後ろ足が弱り始め体の動きについてこられていない」と話し、「一生懸命生きている春子おばちゃん。この先も見に来て応援してほしい」とも。