新世界の若手経営者などで構成する「新世界援隊」は10月7日、観光人力車「俥天力（しゃてんりき）」と「キン肉マン抱きつき（人形）」を新世界新名物に認定した。

通天閣周辺を案内する観光人力車「俥天力」

　新世界新名物は昨年、同所の名物となった串かつ以外の魅力を発信しようと企画。斬新な商品・サービスに対して認定する。これまで、ジャンジャン横丁の立ち飲み店「福政」のモーニングサービス「生ビール中または酎ハイ、塩コンブ、ゆで卵」（350円）、「喫茶グリルDEN・EN」で毎週日曜に開かれるフリーライブ、同所の酒販店が新世界誕生100年記念で商品化した「新世界ラムネ」など6種が選ばれている。

　観光人力車は昨年7月に運行開始。通天閣の周辺を回り、101年前に開業した新世界の基となる遊園地「ルナパーク」から続く通天閣などの歴史を説明しながら運行する。乗車料は10分コースの場合、1人＝1,000円、2人＝2,000円。営業時間は10時～17時30分。

　「キン肉マン抱きつき」は、昨年100周年を迎えた新世界の記念イベントの公式キャラクター「キン肉マン」のビニール製人形。飲食店などの店頭に飾られるなどブームになったが、メーカーが生産を終了していた商品だったため在庫が無くなった。今年8月、通天閣本通商店街のキン肉マングッズ専門店「マッスルショップ」が形状などを見直して新世界バージョンとして商品化した。価格は380円。

　当日は、新世界援隊・代表の近藤正孝さん、新世界町会連合会・大西幸次郎会長、ビリケン神社の福娘・柴原静香さん、Hi-GRAVITY（ハイグラビティー）のボーカルで新世界応援団長も務めるHIROKOさんが人力車に乗車。近藤さんからスタッフに認定状が贈られた。

　近藤さんは「人力車は、細かいところまで説明してガイドしている。新世界の活性に牽引してほしい」と話す。