同施設は「あべのキューズタウン」内にあり、地元地権者が運営する「ヴィアあべのウォーク」とで構成される。
店舗面積約6万平方メートル、店舗数は254店舗。地下1階~4階が店舗区画となり、「あべのキューズタウン」全体では店舗面積約9万9,000平方メートル、320店舗、駐車台数1,500台、駐輪台数2,019台。
立地はJR線「天王寺」、御堂筋線「天王寺」、近鉄線「大阪阿倍野橋駅」などの駅前で、5駅7路線が集まり1日平均乗降客数約78万人を有する巨大ターミナルでありながら、関西でも有数の人口密集エリア。
以下、フロアごとにテナント構成や特色などを紹介する。
地下鉄・天王寺駅から新設した地下通路を抜けると、最初に入店するエリアで、人の流れが多いと予想される。地域密着型スーパー「イトーヨーカドー」の食品売り場、キッチン・ヘルス&ビューティー「東急ハンズ」、食物販専門店の「成城石井」で、日常的な商品が主なフロアになる。和洋菓子専門店12店舗で構成する「おやつギャラリー」は百貨店に多いギフト向けではなく、「自分で食べる人」向けにターゲットを置いている。
国内で2番目の大きさを誇る「ユニクロ」や「イトーヨーカドー」のファッション・生活用品売り場を中心に物販店が主なフロアになっている。
関西初出店の「SHIBUYA109ABENO」、人気のドーナツ店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」、インポートファッションの「ZARA」「MANGO」、「イトーヨーカドー」内にはベビー用品の「アカチャンホンポ」など多彩な店舗がそろう。将来は阿倍野歩道橋(上空通路)に接続される。
あべのキューズモールに「クリスピー・クリーム・ドーナツ」-限定商品も(あべの経済新聞)
「SHIBUYA109ABENO」テナント全35店決まる-4月26日オープンへ(あべの経済新聞)
手芸・クラフトの「ABCクラフト」、子ども向け体験型アトラクション「デコボクレーンカンパニー」を併設する「セガ」、家電量販店の「ミドリ」、辻製菓技術研究所の学生が企画・製造・販売を一貫して手掛ける「P.L.T.(パティスリー・ラボ・ツジ)」、11店舗がそろう650席のフードコート「Q’s kitchen」など、さまざまな体験を提供するフロア。
回転ずしの「大起水産」、ビュッフェの「柿安三尺三寸箸」、ガーデンエリアは中華料理「梅蘭」、イタリアンバール「QUATRO」など8店舗が囲む。「ROCKTOWN」はライブホールだけでなく、飲食スペース、レコーディングスタジオも併設する。
主人公「アベーノアベーノ」を中心にしたマスコットキャラクター9人はあらゆる広告、宣伝物で活用。それぞれ年齢や性格が設定されている。
2012年には隣接のA1-2棟「あべのnini」(ホテル、分譲マンションなど)が完成すると、阿倍野歩道橋からもアクセスが可能になる。
あべの地区ではほかに、高さ300メートルの「阿部野橋ターミナルビル タワー館」(仮称)が2014年春の完成予定を控えている。