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阪堺電車、運賃を値上げへ 近畿運輸局長に申請

阪堺電車の低床式車両「堺トラム」

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 大阪唯一の路面電車を運行する阪堺電気軌道(阪堺電車)は6月30日、近畿運輸局長宛てに軌道旅客運賃変更認可申請したと発表した。

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 普通旅客運賃の上限を大人=250円均一(現行は210円均一)で申請したが、全線230円均一に改定する予定という。実施予定日は10月1日。

 同社は、利用客の減少による赤字経営が常態化していたが、堺市から2010(平成22)年度から10年間の支援を受けることになり、安全性と利便性の向上や利用者の拡大に資する施策に取り組み、低床式車両3編成の導入、各停留場のバリアフリー化など、利便性向上に資する施策を実施したことで利用客数は回復傾向という。

 同社によると、「バリアフリー化や旅客サービス設備の改善を実施し、利用しやすい交通環境を整備するため、老朽化した車両や施設設備の更新、サービス改善や安全性確保に資する投資に加え、大阪府における最低賃金の大幅な上昇により、従業員の確保や外注工事費の高騰による負担の増加が見込まれ、今後の収支見通しにおいて現在の認可上限運賃に変更しても収支改善を図ることが困難な状況にある」とした。今回の申請理由は、堺市による支援が9月に終了することも大きいと見られる。

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