通天閣が59歳に 再建から60周年へ、「還暦」に向けての取り組みも

60周年への意気込みを語った通天閣観光の西上社長(通天閣展望台で)

60周年への意気込みを語った通天閣観光の西上社長(通天閣展望台で)

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 新世界のシンボル「通天閣」(大阪市浪速区)が10月28日、開業から数えて59周年を迎えた。

59周年を迎えた「通天閣」

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 現在の通天閣は2代目。1912(明治45)年に完成した初代通天閣は、戦争中の金属献納運動が盛んだった1944(昭和19)年、前年に起きた火災の影響でダメージを受けていたこともあり解体。その後、地元町内会から再建を願う声が高まって1956(昭和31)年に2代目として再建した。

 通天閣が中心に立つ新世界は、1996年~1997年にNHKで放映された同所が舞台の連続テレビ小説「ふたりっ子」から観光客が増加傾向になり、通天閣も初代から数えて100周年を迎えた2012年度に年間入場者数が53年ぶりに130万人を超えた。最近も外国人旅行者の増加もあり、にぎわいを見せている。

 通天閣では60周年の記念事業として、展望台の屋上部分に新たな展望スペース「天望パラダイス」を今年12月下旬ごろにオープンする。同スペースはガラス越しでない景色を楽しめる開放的なものになるという。

 通天閣を経営する通天閣観光の西上雅章社長は「来年が人間でいうと還暦を迎える1年前になるので気を引き締めたい。還暦なので『赤』をベースにしたライトアップなどの記念イベントができれば」と話し、「大阪のシンボルとして皆さんに喜んでもらえるよう、今まで以上のものを作っていきたい」と意気込む。

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