新世界の将棋クラブ「王将」 さよならイベントで阪田三吉の資料を展示

将棋クラブ「王将」で将棋を指す常連客

将棋クラブ「王将」で将棋を指す常連客

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 新世界・ジャンジャン横丁の将棋クラブ「王将」(大阪市浪速区恵美須東3)で2月13日、「さよなら王将 改築前の将棋ファン感謝イベント」が開かれた。

将棋クラブ「王将」の外観

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 同クラブは1949(昭和24)年から65年以上営業してきたが、利用客の減少などの理由で昨年10月に閉店。新世界はかつて将棋が盛んで、通天閣の地下にも1976年~2001年に囲碁将棋センターがあった。通天閣下には明治から昭和初期に活躍した将棋棋士・阪田三吉の偉業をたたえる王将碑が建つ。

 無料開放した当日は堺市立人権ふれあいセンター(堺市堺区)内の舳松人権歴史館・阪田三吉記念室が所蔵する阪田三吉の資料、映画「王将」のポスターを展示。別れを惜しむ多くの将棋ファンが訪れたほか、常連客が将棋を指す様子も見られた。

 ジャンジャン横丁でたばこ店を営む新世界町会連合会の大西幸次郎会長は「一言で言うと惜しい。時代の流れもあると思う。ここで落語会を開いたこともあった」と話す。

 同所は改築工事に入り、串かつ店「串王将」に生まれ変わる予定という。

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